社会保険労務士試験の概要
昨日、対外的には仕事を収めました。
今日からはじっくりと溜まった仕事をこなしていきます。
さて、今日は社会保険労務士試験の概要についてお話ししたいと思います。
社会保険労務士になるためには、社会保険労務士試験の合格がまず前提条件です。
- 試験科目
試験は、以下の科目について、択一式と選択式によって行われます。
択一式、選択式ともにマーク式です。
(1)労働基準法及び労働安全衛生法
(2)労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
(3)雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
(4)健康保険法
(5)厚生年金保険法
(6)国民年金法
(7)労務管理その他の労働に関する一般常識
(8)社会保険に関する一般常識
択一式試験の「労働者災害補償保険法」及び「雇用保険法」は、それぞれの問題10問のうち3問が「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」から出題されます。
選択式試験の「労働者災害補償保険法」及び「雇用保険法」は、「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」からの出題はありません。
- 合格基準点
合格基準点は、選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定めます。
各成績のいずれかが合格基準点に達しない場合は不合格となります。
合格基準点は、合格発表日に公表され、毎年様々です。
例えば平成29年度の合格基準は、下記のようになりました。
平成29年度の合格基準は、次の2つの条件を満たしたものを合格とする。
選択式試験は、総得点24点以上かつ各科目3点以上
(ただし、「雇用保険法」及び「健康保険法」は2点以上)
である者。
択一式試験は、総得点45点以上かつ各科目4点以上
(ただし、「厚生年金保険法」は3点以上)
である者。
ちなみに、択一式試験、選択式試験ともに各科目の最低基準点を満たしたうえで、満点の7割、すなわち択一式試験では49点、選択式試験では28点、を取ることができれば合格ラインだと思います。
最低基準点とは、択一式試験では各科目4点、選択式試験では各科目3点です。
なお、ほぼ毎年、平成29年度の合格基準のように、いわゆる救済という形で最低基準点に補正がかかります。
- 試験時間
択一式試験は、3時間30分。
選択式試験は、1時間20分。
択一式試験は、かなりの長丁場になっていますね。