人材開発支援助成金(セルフ・キャリアドック制度)
今日は人材開発支援助成金(制度導入助成)のうち、セルフキャリアドック制度について簡単な概要をご説明します。
人材育成を積極的に実施し、個々の従業員の職業能力やモチベーションを高め、生産性を向上させることが重要な現代社会において、とても人気がある助成金の一つです。
政府予算案を見る限り、来年度はこの助成金がどうなるか不明瞭ですが…。
人材開発支援助成金(制度導入助成)とは
そもそも人材開発支援助成金(制度導入助成)とは、事業主または事業主団体等が継続して人材育成に取り組むために、以下のいずれかの人材育成制度を新たに導入し、その制度に基づき被保険者に実施した場合に、一定額を助成する制度です。
・キャリア形成支援制度導入コース
・職業能力検定制度導入コース
今回取り上げるのは、キャリア形成支援制度導入コースのうち、セルフキャリアドック制度についてです。
セルフキャリアドック制度の概要
定期的なセルフ・キャリアドック制度を導入し、実施した場合に47万5,000円(生産性要件を満たす場合は、60万円)支給されます。
セルフ・キャリアドック制度とは、労働者に、キャリアコンサルティング(労働者が主体的に働き方や職業能力開発の目標や計画を考え、それに即して働こうとする意欲を高めるための相談)を定期的に提供する仕組みをいいます。
なお、キャリアコンサルティングは、キャリアコンサルタントが行う必要があります。
キャリアコンサルタントとは、平成28年4月より創設されたキャリアコンサルタント国家資格を取得している者(職業能力開発促進法第30条の3のキャリアコンサルタントである者)をいいます。
セルフ・キャリアドック制度を導入する主なメリット
助成金を活用したセルフ・キャリアドック制度を導入することにより、下記のメリットがあるといわれています。
1 労働者の仕事に対する主体性を向上させることができます。
2 新規採用者などの定着の支援や、育児休業者などの復帰を円滑に行うことができます。
3 助成金により、セルフ・キャリアドック制度の導入やキャリアコンサルティングの実施に要する費用の負担を軽減できます。
4 1~3までにより、生産性を向上させることができます。
まとめると、社員の労働に対するモチベーションをアップし、会社の業績もアップできるということです。
セルフ・キャリアドック制度導入・活用の手順
ステップ1 セルフ・キャリアドック制度の作成(就業規則等に明記)
ステップ2 セルフ・キャリアドック制度導入・適用計画届の提出
ステップ3 セルフ・キャリアドック制度導入・適用計画届の管轄労働局長による認定
ステップ4 セルフ・キャリアドック制度の導入
ステップ5 セルフ・キャリアドック制度の実施
ステップ6 支給申請書の提出
以上が、人材開発支援助成金(セルフ・キャリアドック制度)の簡単な流れです。
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