助成金とは?
昨日の記事では、最新の助成金情報をご紹介しました。
でも実は、そもそも助成金とは何かについて知られていないことが未だ多いように思います。
そこで今日は、助成金とは何ぞやということについて、簡単ではありますが、取り上げます。
- 助成金とは
助成金とは、厚生労働省が推し進めている政策と合った活動をしている会社などに対して、厚生労働省がその活動に対して交付するお金のことをいいます。
助成金は、基本的に返済不要のお金です。
助成金の財源は、労働(雇用)保険料の事業主負担分で賄われているため、労働保険の適用事業所であることが助成金を受給するための大前提の要件となります。
労働保険の適用事業所か否かは、毎年、労働保険料を納めているかどうかで見分けることができると思います。
また、上記のほかに、出勤簿・賃金台帳・労働条件通知書(雇用契約書)・就業規則など法律で作成が義務付けられている帳簿を備えていること等が助成金受給のための要件です。
- 助成金の対象となる措置
助成金を種類別に分けてみると、以下のようなときに助成金がもらえる可能性があるといえます。
(1)労働者の雇用の維持を図る
(2)離職する労働者の再就職支援を行う
(3)労働者を新たに雇い入れる
(4)労働者の処遇や職場環境の改善を図る
(5)障がい者が働き続けられるよう支援する
(6)仕事と家庭の両立支援やワークライフバランス、女性の活躍推進に取り組む
(7)労働者等の職業能力の向上を図る
- 助成金の受給対象となる会社
上記「助成金とは」の記載内容と少しかぶりますが、助成金の受給対象となる会社は下記のとおりです。
(1)労働保険適用事業所の事業主
(2)期間内に申請を行う事業主(期間に関してはとても厳格ですのでスケジュール管理がとても大切です。)
(3)支給のための審査に協力する事業主
※審査への協力の具体例は下記のようなものが挙げられます。
審査に必要な書類を整備・保管する
労働局やハローワークなどから書類の提出を求められたら応じる
労働局やハローワーク等の実地調査に応じる
- 総括
簡単にまとめると、以上のようになります。
(この他にもたくさんの厳格な要件があります。)
欲しい助成金の種類によって、必要な書類も異なってきますので、助成金の詳細が知りたい方は厚生労働省のホームページなどを一度ご覧下さい。
近時、助成金について、インターネットその他各所で取り上げられる機会が多くなってきました。
僕は普段社会保険労務士として、助成金の申請に関するコンサルティングや申請代行を行なっています。
こうした助成金関係業務を行ってきた経験から、助成金について気づいた点を二点ほどお伝えし、この記事を終えます。
まず、助成金は必ずもらえるとまでは言い切れないです。
厳しい助成金の支給要件に適合しなければなりませんし、助成金欲しさに書類を改ざんするなどは当然出来ません。
また、助成金に見合った施策を行うことは、会社の繁栄にとって、本当に良いことなのかを考えるべきだと思います。
会社の繁栄のために助成金がある、という助成金の基本的性質に鑑みて、助成金を貰うかどうか判断した方が良いと思います。
例えば、有期社員を正社員に転換するともらえる助成金がありますが、助成金を貰うためだけに、有期社員を正社員に転換することが妥当なのか、とかそういった問題です。
会社には、正社員に転換した際のリスクなどもありますからね。
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